診療内容

内視鏡診療

胃カメラ(上部内視鏡検査)

逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんなどの診断と治療を行います。当院では、まずは負担の少ない経鼻内視鏡を行い、必要な場合に限り、経口内視鏡を考慮することにしております。

【経鼻検査の特長】
経鼻検査の特長

経鼻内視鏡:

鼻と喉の麻酔後、直径5mmの細い内視鏡を鼻より挿入します。必要に応じ組織検査などを行いますが、通常5分間ほどで検査は終了します。カメラの径が細いため経口内視鏡に比べ、痛みやおう吐反射が少ないのが特徴で、鎮静剤の注射は基本的には行っておりません。しかしながら、全く苦痛のない検査をご希望される患者さんには、鎮静剤の注射を行うことも可能です。鎮静剤を使用した場合は約1時間ほどベッドで休んで頂くことが必要です。
経鼻内視鏡はカメラの径が細いため画像の解像度は、経口内視鏡にどうしても劣ってしまいます。また、鉗子口が小さいためポリープ手術が不可能です。場合によっては、稀に経口内視鏡による再検査が必要になる場合もございます。

【経鼻内視鏡検査】
経鼻内視鏡検査
【経鼻スコープ】
経鼻スコープ

ピロリ菌の検査・除菌:

日本人の約半分の方がピロリ菌に感染しており、ピロリ菌は、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃癌などの原因に深くかかわっています。しかしながら、残念なことに、除菌治療が保険診療の適応となるのは@胃・十二指腸潰瘍 A胃MALTリンパ腫 B特発性血小板減少性紫斑病 C早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃のみで、これは全感染者のわずか5%に過ぎません。残りの95%の方が除菌治療を希望される場合は自己負担で行わざるを得ないのが現状です。しかしながら、「除菌 治療をする事で胃癌の発生率を約1/3に減らすことができた」「除菌による胃癌の抑制効果は胃炎が軽い人ほど大きい」という最近の報告もありますので、 胃がんが心配で早めにピロリ菌の検査・除菌をご希望される方はご遠慮なくご相談ください。

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)

【内視鏡大腸検査】
内視鏡大腸検査

大腸ポリープ、大腸がん、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎など)の診断と治療

大腸カメラを受ける最大の目的は、大腸ポリープ(ごく早期の大腸がんを含む)を早期に発見し、早期に治療することです。大腸ポリープには、前がん病変である腺腫といわれるポリープが多く、切除することによりがんを予防することが可能です。しかしながら、放置しておくと、場合によっては大きくなったり、出血を伴ったり、癌化したりして、手術が必要になってしまうことがあります。40歳以上の約半数に大腸ポリープが発見されるにもかかわらず、小さいものがほとんどであるため、全く自覚症状がありません。大腸がんがあっても、早期癌だと約50%の方で便潜血反応が陽性にならないことがあります。また、大腸がんは加齢とともに発症リスクは高くなり、60歳代から70歳代で最も多く発症しています。ですから、40歳以上の方は、一度は、大腸カメラの検査を受けられることをお勧めします。

【大腸癌分類】
大腸癌分類

大腸がんの予防

大腸がんは、食生活と密接な関係があると言われており、私たちの食事の欧米化とともに近年増え続けています。日常の食生活も大腸がんの発症に影響し、高脂肪の食事が普段より多い欧米化の食生活は、大腸がんの発症リスクを高めます。また、食事で野菜が不足している方は、直接の原因ではありませんが、がん予防のためにも野菜を取り入れるようにしましょう。

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